こんにち和。どんなに気を付けていても”人のせいにする”ことがある井上りかです。
さて、あなたの周りにもいませんか?
何かと”人のせい”にしてしまう人。
- はい、います!『〇〇さんがメール転送してくれないから、私の仕事が止まりました』と上司に告げ口されたばかりです、、、
- 隣のチームの同僚が『あなたが悪い』みたいなことをあからさまに言われていました、、、
- 実は、私自身です。自分の立場が悪くなりそうなときに、とっさに誰かの名前を出して、自分は悪くない、みたいに言うことがあります、、、
最近、私の周りで”人のせいにする/自分のせいにされる”という心地の悪い出来事が相次ぎ、この心地悪さ、どうにかならないかなぁ、、、とずっと悩んでいました。
『やっぱり、私が正しかった!』
私の同僚が他の人から何やら探し物を依頼されたそうです。年末差し掛かる忙しい時期にいつも多忙なその同僚は大変そうに対応していました。
結局、依頼主のもとにあったということが分かり一件落着、、、
私もそれを聞いてホッと胸をひと撫でしたときに、同僚は、
『やっぱり、私が正しかった!』
と言いました。
たしかに、同僚の想像通りの結末だったのですが、、、本心ではそう思ったとしても
『あぁ、見つかって良かったぁ^_^』
で良かったかなぁと心の中で思った次の瞬間、
ハッ!と衝撃の気づきを得た私でした。
あ、プライベートで私も同じことを言っている!
そう、一時は万事。
こういう場面で、不要に自分の正当性だったり、相手の不注意を表明される方(私含めて)は、どんな時でも”問題”と”特定の人”を結びつけがちかな、と感じています。
ほんの些細な出来事でしたが、私に気づきの機会をくれた同僚にとても感謝しています。
(誤解のないように申し上げますが、この同僚とは仲良くさせていただいています。)
今回は、あなたの職場や、もちろん、家庭でもよくある”人のせいにする”ことから得られる大切な学びについて考えてみました!
この記事を最後まで読んでいただけたら、
“人のせいにする”という一見、価値のない低エネルギーと思われる出来事をあなたの中で光に変換していただけるようになります!

目次
どうして”人のせい”にしてしまうのか?
巷では、”人のせいにする人の特徴”なるものが紹介されていますが、私自身は、おそらくほとんどの人がいずれかの特徴に当てはまるのでは、と考えています。
“人のせいにする”という言葉がどうしてもネガティブな印象なので、まさか自分が当てはまるなんて考えたくもないですよね。
ちなみに、”人のせいにする”とは2パターンあります。
1.自分は正しいと思い込んでいて、本気で他人が悪いと思っている
2.自分も悪いと自覚があるのに、いろんな理由から他人に濡れ衣を着せる
1.の場合、客観的に見てもあなたが正しければ、誰かのせいにすることなく事実を伝えて解決に向かえばよいだけです。
ところが、2.については人間関係(もちろん家族内でも)だけでなく、その場の空気やあなたの過ごす空間に明らかに悪い影響を与えてしまいます。
さて、あなたはこれまでの人生において、本当は自分にも落ち度があると分かりながら”人のせい”にしたことがありますか?
その時、どうして自分ではなく”人のせい”にしてしまったのでしょうか。
理由① 自分に自信がない
「弱みを握られたらイヤだ」「”できない人”と思われたくない」「自分の立場や面子が保てない」など、自分の過ちを認めたら”自分はダメなやつなんだ”と感じて心が折れてしまう、と感じてしまうようです。
また、難しそうで自分には対処できそうにないという不安から、何とか他の人の非を見つけようとします。
理由② 自分の評価が下がったり、怒られたら困る
後輩や後任の担当者がミスをしてしまった時に「え、なんで?!」とイラッとすることはありませんか?
「〇〇さんからこのように引き継ぎました」と言われた日には面目ないですよね。
プライドが高くて「怒られたくない、かっこ悪い」「自分の評価を下げたくない」「謝ったら負け」とにかく自分は損をしたくないという“自己中心的”な気持ちがあるようです。
理由③ 承認欲求が強い
「”あなたは悪くない”と誰かに認めてもらいたい」「私は間違いなく対応したのだからミスを誘発させた〇〇さんが悪い」とまずは自分以外に原因があると思うことが多いようです。
被害者意識が強くて、普段から何かと他の人の同意を求めている方っていますよね。
理由④ 自分は間違っていない(と思い込んでいる)
「自分は優秀だから失敗するはずがない」「自分は素晴らしい人間だから悪いはずがない」「他人のせいでミスをした」と字面で読むと過剰だな、と感じられると思いますが、悪気なく思っている時はありませんか?
私自身「今の私の対応はすごく親切だったから、ムッとした相手が悪い」と自分視点の極みで相手の思わぬ反応にイラっとしてしまうことがあります。
理由⑤ 自分に責任がのしかかってきたら面倒
ミスが起これば、リカバリーのために同僚や上司の手を煩わせることもあります。そんなときに、自分が悪かったと謝ったり、場合によっては、あらたな作業をお願いしないといけないこともあります。
たとえ、誠実に仕事をしているつもりでも、面倒なミスを起こしたときって反射的に逃げたいと思ってしまいますよね。
そして、なぜか忙しい時ほどリカバリーが面倒なミスを起こしたりします、、、
”人のせいにする”ことでどんな影響があるのか
- 責任を押し付けられた人は不快な思いをする
- ミスや失敗の状況や原因など事実を正しく把握できないことから適切な策を打てない
- 度重なって責任を押し付けられた人が辞めてしまう
- 職場の空気が重くなり他の人のモチベーションも下がる
- 人員募集をしても人が寄り付かない
こういった状況が重なると、あなたや周囲だけでなく「その職場の仕事の質」や「職場の信頼感」の低下にまで悪影響が及ぶこともあります。
“人のせい”にしないために気をつけるべき3つのこと
自分が悪いのに誰かのせいにすればするほど”私って卑怯者だな”と罪悪感が心の中にたまっていきます。実は、罪の意識を抱いている人は不安感で短気になりがちです。
些細な言葉で「”卑怯者”の私を責めている」と感じてしまい、熱く反論してきます。
そう、”人のせい”にしてばかりいると不幸になってしまうのです。
あなたには”人のせい”にしない方向にご自分の発言、行動のベクトルを意識的に変えていってほしいです。
ミス/失敗をしたときは誠実に謝る
謝るだけでなく、リカバリー策と対応期日も提示すると相手は安心します。相手に作業をお願いする場合は、相手の負荷を減らす案を示すことで、”〇〇さん、絶対に仕事ができる人”と印象アップします。
客観的な証拠を残す
作業分担や期限の約束をしたら必ず残しておきましょう。パソコンで仕事をしていればメール(お互いの上司を必ずCCに入れる)を、口頭で仕事していればメモを残します。
何か問題があっても、あなたは相手のせいにせずに上司に相談しましょう。
グチや悪口を言わない
たとえあなた自身が言わなくても、周りでそんな話題をしている時は同意を求められないためにもその場を離れるのも大切です。誰かが”人のせい”にしたいときに、あなたに同意を求めてくる可能性があります。

結局のところ”誰のせい”でもない
仕事上でミスが起こると、手戻りや余計な作業が発生したりして、最終的にいろんな人の手間を増やしてしまうことが多いですよね。「なんだよー!」って怒りたい気持ちにもなりますよね。
「あの人がこんなことをしなければ、、、」「この人が手順を忘れていなければ、、、」など言っても、手戻りや余計な作業は減りません。それに周りの人たちに不快な気持ちが沸き起こるのを助長するだけでなく、その場の空気がずっしりと重くなります。
そんな時こそ、この真実を思い出して欲しいのです。それは、
結局のところ”誰のせい”でもない。
- 手順に問題はないか
- 特定の人の作業負荷が大きすぎないか
- 必要な指導やトレーニングは十分できていたか
- 説明や指示にお互いの認識違いなはいか
- そもそも業務自体が複雑でミスが起こる仕組みになっていないか
- 上司、同僚の適切なフォローはあったか
何が起こっているのかという真実に目を向けることを意識しましょう。
”人のせいにする人”は、とにかく、自分が受けた精神的/肉体的ダメージを思い知らせたい(つまり仕返し)、という一心です。
これだけこっちは痛い思いしているんだ!時間がないときになんてことをしでかしてくれるんだ!
でも、ミスや失敗をしてしまった自覚のある当人は十分に精神的/肉体的ダメージを受けています。癒してあげられないまでも、それ以上のダメージを与える意味がまったくないですよね。
しかも、それが本当はその人のミスや失敗でなかったのなら、、、
あなたの職場には、激しいほどに”人のせい”にする方がいるかもしれません。
もし、あなたが誰かに”あなたのせい”と言われたとしても、誰かが”〇〇さんのせい”と言うのを聞いたとしても
結局のところ”誰のせい”でもない。
ということを思い出してくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
これを機会に、あぁあの人また”人のせい”にしてる(あ、私、また”人のせい”にしちゃった)、、、と、あなたがそう気づく瞬間があったならおめでとうございます!
自分磨きのチャンス到来!ですね。
「同僚が”人のせい”にしているけれども何が起こっているのか」
「家族のせいにしてしまったけれども自分があらためるべきことはないのか」
「真実は何なのか」
「自分ならこういうときに相手になんて声をかけてあげるのか」
「どう声をかけたら相手は落ち着いて解決に向かっていけるようになるのか」
心の中で考えてみると良いです。考える癖がつくと、いざ自分の身に問題が降りかかってきても、冷静に大きな心で受け止められることができるようになります。
〇〇さん、多少大げさに言っているな
これは私の中の変化です。
”炎上””大問題”などキツいことを言われたこともあったのですが、落ち着いて誠実にお詫びをしてリカバリーすることができるようになりました。
今あなたの前に広がる世界はすべてあなたの想いや行動を映し出している
あなた自身、そして、あなたの目の前の世界がたくさんの光で溢れますように、、、
弥栄ましませ。井上りか(しょこらラボ https://chocolatlabo.com/も宜しくです。)でした!