こんにち和、あなたは「忍耐」という言葉を聞いて、どんなことをイメージしますか?
よく上司から「仕事には忍耐が必要だ」とか言われて嫌なことを押しつけられたりしませんか?
また、「日本人は忍耐が美徳だ」なんてことを言う人もいます。
しかしそれは本当なのでしょうか?都合の良い方便で押し付けられていると感じませんか?
嫌なことを我慢して辛抱することが忍耐だと言っても、受け入れられないものは受け入れられないですよね。
今回はそんな「忍耐」という言葉について、本当の意味を考えてみたいと思います。
オンラインサロンIYASAKA立ち上げ時運営メンバー。
その人の「魂からやりたいこと」を一緒に探して引き出す天職支援コンサルタントとして活動中。
認知心理学をベースにして一人ひとりと丁寧に向き合うカウンセリング手法は、多くのクライアントから信頼を得ている。
目次
忍耐の本当の意味とは?

まずは「忍耐」という言葉の意味を調べてみますと、
忍耐
苦難などをこらえること。
出典:デジタル大辞泉
とあります。
ここで「苦難」の意味を考えてみたいのですが、苦難が起きるというのは悪いことが起きるのではありません。
幸せになるため、成功するために苦難が起きるのです。
例えば富士山に登るのに、山登りは苦難ではあります。
しかしそれは頂上に到達するために必要な行動です。
登頂成功という目標を達成するために、苦難は存在するのです。
そもそも富士山に登ろうと思わなければ、その苦難は起こらないはずなのです。
ということは、苦難は目標を定めた瞬間に発生すると言えます。
本当の意味での「忍耐」とは、自分の決めた目標に向かう過程に起きる苦難を耐えることだと言えます。
気をつけるべき「忍耐」と「我慢」の大きな違い
ここで気をつけなければならないことがあります。
それは、世間で広まっている「忍耐」の意味は実は都合よく捻じ曲げられているということです。
「忍耐」と似た言葉で「我慢」という言葉があります。
我慢を辞書で調べてみますと、
我慢
1 耐え忍ぶこと。こらえること。辛抱。
2 我意を張ること。また、そのさま。強情。
3 仏語。我に執着し、我をよりどころとする心から、自分を偉いと思っておごり、他を侮ること。高慢。
出典:デジタル大辞泉
とあります。
「我慢」とは嫌なことを受け入れることです。
「忍耐」は自分の決めた目標を達成するために耐えることと説明しましたが、「我慢」はただ嫌なことを耐えることになるので、「忍耐」とは違うものになります。
ここをハッキリと理解していないと、あなたの人生が苦しいままになってしまいます。
「忍耐」と「我慢」の違い、しっかりと把握しておいてください。
忍耐とは嫌なことを我慢することではない

よく嫌な仕事を押しつけられても「忍耐が必要だ」と我慢してしまう人がいます。
しかしこれは危険なことで、「忍耐」の意味を取り違えているのです。
その仕事が自分にとってやりたいことだったり将来必要なことなのであれば、耐えて受け入れるべきです。
しかし自分の本質から外れてることを耐えるのは「忍耐」ではなく「我慢」です。
今自分が耐えていることが「忍耐」なのか「我慢」なのかは、自分自身が本当にやりたいことを把握していないと判断できません。
常に自分と向き合い続ける必要があります。
そうしないと意味を間違えて「我慢」し続けることになり、人生が上手くいくことは永遠にありません。
自分と向き合い、自分にとって何が「忍耐」で、何が「我慢」なのかを判断できるようにしていてください。
やりたいことをするのが本当の意味での「忍耐」
本当の意味考えると、自分が好きなこと、やりたいことをすることには「忍耐」が必要だと言えます。
例えば泳げるようになりたいと思った人が、必死で泳ぐ練習をするとします。
しかしすぐに泳げるようになるわけではないので、苦しい練習を積まなければなりません。
その練習を耐えることは「忍耐」になるわけです。
ただ嫌なことを我慢するのではなく、泳げる目標を達成するために耐えているのです。
もし泳げるようになるのが目標でないなら、苦しい練習をする必要はありません。
しかし泳げるようになるという目標が本当にやりたいことならば、「忍耐」が必要になってくるのです。
苦しいからと泳ぐ練習から逃げていては、いつまでも泳げるようにはなりません。
泳げるようになるためには、苦しい練習に耐える「忍耐」がいるのです。
やりたいことをするのに「忍耐」が必要とは、そういう意味なのです。
「忍耐」と「我慢」のすり替えに気をつけろ!

世間では「忍耐」と「我慢」をすり替えて、嫌なことを押しつけられることがよくあります。
その人が本当にやりたいことではないのに、「忍耐が必要だ」などと言って仕事を押し付けるのです。
「我慢は美徳」などとは全くの嘘、都合の良い価値観の押しつけで、ある意味洗脳なのです。
あなたが自分自身と徹底的に向き合って本当にやりたいことではないのならば、「我慢」する必要は全然ないのです。
他に本当にやりたいことが見つかったならば、今やっていることは「我慢」せずに止めてしまうべきです。
そして本当に叶えたいその目標に向かって行動するべきなのです。
その目標を達成するための困難な出来事ならば、あなたは納得できるはずです。
困難を耐えることは「我慢」ではなく「忍耐」だからです。
ぜひ本当の意味での「忍耐」が必要な目標に向かっての道を、歩んで欲しいと思います。
忍耐力を養うためには?
忍耐力を養うために必要なのものは「習慣」です。
忍耐力は嫌なことを嫌々続けることではなく、やるべきことを淡々とこなすことです。
習慣を身に付けるためには何事も最初のエネルギーが必要です。
ロケットの打ち上げも、燃料の9割が軌道に乗せるまでに使うものだと言われています。
打ち上がってしまえばエネルギーはそれほど必要ないのですが、最初だけは肝心なのです。
忍耐を我慢と取り違えないよう気をつけながら、習慣を身に付けましょう
習慣を身に付けるためのには?
忍耐:まとめ
THE BIBLE 〜忍耐 編〜
- 「忍耐」とは目標を達成する時に生まれる困難に耐えること
- 「忍耐」と「我慢」は似て非なるもの
- 好きなこと、やりたいことを達成するのに「忍耐」は必要不可欠
- 嫌なことを押しつけられて「忍耐が必要だ」などとごまかされないこと
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
世間では「忍耐」と「我慢」の意味を取り違えて、不幸になっている人が本当に多いと感じます。
あなたがもしも自分を押し殺して自分のやりたい道に進めていないと感じるのであれば、ぜひ今回の記事を参考にして自分の夢を実現する方向に向かってください。
あなたは自分の人生を、自分で切り拓くことができるからです。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
弥栄ましませ。
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