「傲慢(ごうまん)」
音の響きからして、ネガティブな印象を持たれるのではないでしょうか?
人は「傲慢にだけはなりたくない!」と思っていても、 ちょっと物事がうまく進み出すと
『もう自分は大丈夫』
『もうここから学ぶ必要はない』
『もう実力があるから』
と、気づかないうちに傲慢になってるかもしれません。
今回は、傲慢の意味や、傲慢にならないためのポイントをご紹介します。
目次
傲慢の意味とは?

「傲」:訓読みで【おごる・あなどる】
人を人とも思わない
おごる
あなどる
人を見下す
いばる
態度が大きい
相手を軽く見る
「慢」: 訓読みで【おこたる・おごる・あなどる】
他を軽んじて自らをよしとする
たかぶる
おこたる
なまける
おごる
あなどる
心が緩んで締まりがない
すごい漢字の組み合わせですね…(^◇^;)
つまり
「偉そうに、人をあなどり、見下す態度のこと」
こんな恥ずかしい勘違いはしたくないですね…
傲慢と高慢の違いって?

ちなみに「傲慢」に似た単語で、「高慢」 という言葉があります。
「高慢」とは、 自惚れが強く高ぶっていること、という意味で、「傲慢」とほぼ同じように表現されることが多いようですが、厳密に区別すると
傲慢: 自分が優れていることを他人と比較し、態度で表す
高慢:自分が優れた存在であると心の中で思っている
つまり、高慢は自己完結の意味合いが強いようです。
そう考えると、「高慢」は害がないように思えますが、態度に出さなくても「自分は優れているから、他人の意見を受け入れる必要がない」と思っているとすると、危険な精神状態と言えるのではないでしょうか。
七つの大罪とは?

キリスト教で、人を罪に誘い込み、死に至らしめると考えられている、七つの欲望のことを言います。
その7つとは…
「傲慢」
「嫉妬」
「憤怒」
「怠惰」
「強欲(貪欲)」
「暴食(貪食)」
「色欲」
どれも、すごいエネルギーを放っている言葉ですね…(^◇^;)
確かに、この欲望や感情に振り回されていたら、 人生が間違った方向に進んでしまいそうです。
中でも「傲慢」は、最も重い罪とされ、神様からの恩恵を受け取ることができない、邪魔なもの、と考えられています。
傲慢な人にならないために、チェックしたい7つのポイント

ここまでお読み頂き、改めて「傲慢にだけはなりたくない…!」と、思っていただけたのではないでしょうか。
それでは、傲慢な人にならないためのチェックポイントを7つにまとめましたのでご覧ください。
1、人の良い面を見つける

傲慢な人は、意識が自分に向きがちです。
自分の優れているところを見つけるのと同じくらい、人の良い所にも意識を向けてみることが大切です。
この世はフラクタル(相似象)です。
つまり、相手の良い部分に気づけたということは、自分の中にも、同じ部分があるということ。
そして、 相手のマイナスな面に意識がいって、人を見下してしまうのであれば、その部分も自分の中にあるということです。
相手を通して、 今の自分を冷静に認識しましょう。
2、感謝の気持ちを持つ

人はちょっとうまくいったりすると、
「この結果は自分が努力したからだ」
「自分の実力だ」
と、まるで自分一人でここまで生きてきたかのような、恥ずかしい勘違いをしてしまうことがあります。
努力した自分を認め、ほめてあげることも大切ですが、それと同じくらい、周りの人や環境への感謝の気持ちに気づくことが大切です。
直接、仕事を手伝ってもらったわけではなくても、そばで支えてくれている家族や、「大丈夫だよ、きっとうまくいくよ」と、応援してくれる友人はいませんでしたか?
もしかしたら、嫌な感情や、トラブルを運んでくる人でさえ、その出来事があったからこそ、気づけたことや、乗り越えられたことがあったのではないでしょうか。
些細なことでも、日常の「ありがたい」に気付ける心を育むことが大切です。
3、間違えに気づいたら、素直に認め、謝る

人は誰でも、間違った選択をしてしまうことがあります。
間違いを恐れていたら、何もすることができません。
だからこそ、行動しながらも、間違っていることに気付いたら、素直に認めて、謝ることが大切です。
自分のプライドを守るために、誰かのせいにしたり、自分の間違いに対して、見て見ぬふりをすることは、すぐに正せば小難で済むことを、大難にしてしまうことにつながります。
世間的に「成功者」と言われる立場になったとしても、傲慢になって、人の意見を聞かず、間違えを素直に認めないとしたら、その先にどんな未来が待っているのでしょうか。
傲慢に傾きがちだと感じる時は、意識をして「何かズレていないか、間違えていないか」自分を振り返り、気づいたことがあったら、素直に認め、その都度、清算していきましょう。
4、「ムッ」っとした時がチャンス

自分の中の、傲慢な部分が強く出ているときは、視野が狭くなり「自分の価値観こそが正しい」と、思い込んでしまいがちです。
すると、相手の真意を受け取ることができず、「ムッ」っと感じてしまうのです。
自分の信念、価値観があるように、相手にも、相手の信念や価値観があります。
「ムッ」とした時は、自分の視野を広げるチャンスです。
何に反応して、「ムッ」としたのか、そこと向き合い、受け入れていくことで、相手を尊重し、自分の世界を広げることにつながります。
もし最近、「ムッ」とすることが多いのであれば、それはサインです。
一息ついて冷静になって 振り返ってみましょう。
5、過去の栄光を手放す

人が傲慢になり、現状にあぐらをかいてしまう時は、意識が「今」ではなく「過去」に向いている時ではないでしょうか。
過去の努力や成功体験は、素晴らしいことです。
けれど、そんな話ばかりひけらかして、周りの人を見下しているとすると、それは過去の栄光にすがっているだけ。
自分の「今」と冷静に向き合うことができた時、人は傲慢ではなくなるはずです。
過去の成功体験も失敗体験も手放して、 常に「今この瞬間」に意識を向けて行きましょう。
6、グレーを受け入れる

傲慢さとは、 自分が正しいと思い込むあまり、「白黒つけたがる」傾向にあります。
もちろん、白黒つけることが大切な場面もありますね。
けれど、人とコミュニケーションをとる中で、あえて白黒つけず、 グレーを受け入れることが「和すること」に つながる、ということもあります。
大切なのは、自分の正しさを主張し、相手を論破し、優位に立つことではなく、「調和」を見いだすことなのではないでしょうか。
今見ている世界から、抽象度をひとつ上げる、グレーを受け入れることを意識してみましょう。
7、その道を極めている、本物に触れる

本物とは、どんなに周りから認められていたとしても「自分はまだまだ無知だ」ということを知っている人です。
そんな人が身近にいたら、傲慢な自分が恥ずかしく感じるはずです。
人は、「何をするか」ではなく、「誰と出会うか」で人生が変わります。
もし、最近自分のことを「なんだか偉そうかも…」と感じているのであれば、 その道を極めている人に会いに行ってみましょう。
傲慢とは?傲慢な人にならないために、チェックしたい7つのポイント、まとめ

1、人の良い面を見つける
2、感謝の気持ちを持つ
3、間違えに気づいたら、素直に認め、謝る
4、「ムッ」っとした時がチャンス
5、過去の栄光を手放す
6、グレーを受け入れる
7、その道を極めている、本物に触れる
とはいえ、自分が傲慢な時って、自分ではなかなか気づけないものです(^◇^;)
そこで大切なのが、本音でぶつかってくれる人の存在です。
家族でも、友人でも、仕事の上司や同期でも、誰でも構いません。
お互いを高め合うために、本音で話し合える人はいますか?
身近な人と本音で話せる環境を作ることは、とても大切なことです。
けれど、たくさんの時間を重ねてきた身近な人だからこそ、そんな環境を作ることが難しいとも言えます。
もし、損得抜きで本音でぶつかってくれる存在を求めているのであれば、そんな新たな環境に飛び込んでみるのも、一つの手です。
自分に合った、本音で語り合える環境、ぜひ見つけてみてください^ ^
THE BIBLE 傲慢 編〜
まずは、自分の中の傲慢さに気づくことが大切。
けれど、自分ではなかなか気付けないので、本音を言ってくれる存在が必要。
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