日本人の多くは死んだら天国と地獄があって、良き行いをしていたら天国へ、悪い行いをしていたら地獄へ行くと考えています。
おそらく表面的には「そんなものあるはずがない!」と思っている人でも、潜在意識の奥底ではこの考え方が染み込んでいるはずです。
なぜならこれは、長年かけて日本仏教が日本人を洗脳するために教え込んできた教義だからです。
この間違った教えを捨てて、正しい知識を身に付けなければこの世でもあの世でも幸せに暮らせません。
現実世界と霊の世界の仕組みを知ることが、霊性を進化させて魂を成長させていくカギとなるからです。
目次
天国と地獄はあるのか?

まずあの世には天国と地獄はあるのか?という話ですが、結論から言うとそんなものはありません。
死んだらみんな同じ世界に行きます。
同じ世界に行くのですが、その霊存在の在り方、考え方によって見える世界がまったく違って見えます。
その霊存在がポジティブな考えを持っていれば世界はすべてポジティブに見えますし、ネガティブな考えを持っていれば世界はネガティブに見えます。
何を見ているのかに囚われているに過ぎないのです。
本来、天国と地獄というものは存在しないのですが、わかりやすく喜びの大きい世界を「天国」、喜びの小さい世界を「地獄」と名付けられました。
喜びとは、感謝・愛しみの念の顕れで、その霊存在の霊性レベルがそのまま目の前の世界に顕れる仕組みになっています。
同じ世界にいて同じものを見ていても、霊性レベルによって天国に感じるのか地獄に感じるのかに分かれているのです。
なぜ人は天国と地獄を信じているのか?

なぜ本来ありもしない天国と地獄という考え方が広まったのでしょうか?
それには宗教が大きく関わっています。
宗教は人々に見えない世界の仕組みを説明してきました。
「人は死んだら天国と地獄に行く、天国に行きたければ私たちの言うことを信じなさい」
というように人が抱える見えない世界に対する恐怖感を煽って、自分たちの組織を大きくすることに利用していったのです。
日本でも日本仏教の影響が大きく残っています。
日本仏教がその時代その時代の権力者と結び付くことで力を維持してきました。
権力者にとってもそれは都合がよく、お互いWin-Winだったのでしょう。
そのため日本人の死生観は日本仏教にかなり影響されてしまっているのです。
人は死んだらどうなる?生まれ変わりはある?

あの世に天国と地獄はないとして、死んだらどうなるのでしょう?
人が死んで意識体だけの霊人になると、霊世界(異次元界)に行きます。
霊世界はすべてが自由で、霊性レベルに応じてそれぞれの活動をしています。
霊団に合流する霊人もいれば、縁のある人の守護霊や近親霊になる霊人もいます。
自分が死んだことを受け入れられずにこの世に残っている霊人もいますし、すぐに生まれ変わって転生する霊人もいるようです。
すべてに共通して言えるのは、それぞれが霊性レベルを上げるために成長のための学びをしているのです。
魂はなぜ生まれ変わりを繰り返す?
魂は霊性進化のために霊世界と物質世界で転生を繰り返しています。
霊世界と物質世界、それぞれ学ぶことが違うからです。
とくに物質世界での学びは霊世界での学びと比べて格段に成長スピードが早いです。
霊世界では価値観の同じ者同士が結び付いている世界ですので、その分進化スピードが遅くなります。
物質世界では様々な異なる価値観に触れる機会が多いため、強制的に学ばせられることが多くなります。
魂は異なる価値観を受け入れることで視野が広くなり器が大きくなります。
器を大きくすることが成長につながり喜びになりますので、魂はこれを目指して物質世界に人間として生まれてきているのです。
学びのスピードアップを図るために、魂はこの世に転生してきているとも言えます。
成長するために必要なこと

この物質世界に生まれてきたのは魂が成長するためなのですが、なぜ成長したがっているのかと言いますと、「喜び」を感じたいからです。
ここで言う「喜び」とは幸福感や満足感のようなものではありません。
幸福感や満足感は、自分の欲求を満たすためのものになります。
言ってしまえばレベルが低い欲求になります。
真の「喜び」とは、感謝と愛しみの世界を感じることです。
すべての存在は、この感謝と愛しみを感じるために存在しています。
ネガティブな出来事や悪魔のような悪い存在ですらも、大きな視点で見ればこの喜びを感じるために必要だから存在しているのです。
良いものも悪いものも、すべては魂の成長のため、感謝と愛を感じるためにあなたの目の前に用意されているということなのです。
目に見えない世界も正しく理解しよう

多くの人は自分が生まれてきた理由を探していますが、なかなか見つからずにいます。
それは目に見える世界だけで考えようとしているからです。
目に見える物質世界だけでは、真実の半分しか見ていないことになります。
真実の全体を通して見なければ、本当の答えは見つかりません。
本当の答えを得るために、見えない霊世界のことも知っておく必要があるのです。
目に見える物質世界、目に見えない霊世界、両方把握してはじめて本当のことが見えてきます。
もしもあなたがこれから自分の生まれてきた意味や人生の目的を探したいなら、物質世界の一面だけを見るのではなく、見えない霊世界についての理解も深めてみてください。
それでは最後まで読んでいただいてありがとうございました。
弥栄ましませ。