



会社を辞めたいけど言えない理由

はい、橋本です。
はくとくんが言う通り、私は10年勤務した会社を辞めた経験があるので、そのことについてお話ししたいと思います。
今、会社を辞めたいけど言えなくて困っている人の参考になったらうれしいです。
まずは、会社を辞めたいけど言えない、その理由はどんなところにあるのか、私の場合どうだったかお話しします。
人手不足なので悪い気がする
私の場合、会社が基本的に人員不足だったので、そのせいでなかなか言えないという事情がありました。
まあ、このご時世どこも人手不足だと思うので、大して状況は変わらないと思います。
ぶっちゃけ、自分が辞めた後など、人手が足りなかろうがどうでもいい、というのが本音ですが、白い目で見られるんじゃないかという恐れがありました。
人間関係が悪いせい
私の場合はそんなことはなかったんですが、人間関係が悪いせいで会社を辞めたいと思う人は多いです。
上司や同僚が合わなくて、それがストレスで精神を病んでしまったりですね。
人間関係が悪いので、辞めたいと言ったら攻撃されそうで、それが怖いのです。
会社や上司がめんどくさい
会社によっては、上司や人事部があれやこれやと言って、猛烈に引き止めようとします。
正直、会社から一度気持ちが離れてしまうと、マジでウザくなります。
いちいちそれに対応するのもめんどくさいので、それがネックで言えないってことがあります。
家族から反対されるから
その人の家族構成や立場にもよりますが、結婚して子供もいれば、軽々しく会社を辞めたいとは言えないでしょう。
また独身でも、干渉してくる家族だったら、反対される場合があります。
そうなることが想像できると、どうにも言えなくなってしまいます。
世間体が気になる
年齢によっては、いい歳で会社を辞めてしまって仮にフリーターとかになったら、世間からは失敗者の烙印を押されるかもしれません。
実際は大したことないんですが、やはり世間からどう見られるかを気にして、会社を辞めたいと言えないケースは多いです。
私もこれはありました。
特に、私は転職するわけでもなく、ネットビジネスを個人でやる、という、世間的にはなんとも心もとない理由だったのでなおさらです。
世間にはまだまだネットビジネスなんて怪しいと思われてますからね。
会社を辞めた方がいい場合

このような理由から、会社を辞めたいと言いづらかったとしても、やはり辞めるべき状況はあります。
どんな場合に会社を辞めるべきなのか、パターンを挙げます。
心身が限界
ウツだったり、精神的にやられてしまった場合。
または過労やストレスのせいで体を壊した場合ですね。
私の時も、そもそもは過労から精神を病んだことからはじまりました。
実際に辞めたのはそれからしばらく経った後でしたが、正直、「ここにずっといるのは厳しい」と感じたというのもあります。
特にブラック企業で心身がそういう状態なら、辞めるべきです。
心も体も、深刻なレベルでダメージを食らってしまうと、回復までにかなりの時間と労力を要します。
最悪、後遺症やもはや治らないなんてことにもなりかねません。
人間関係がヤバイ
ただ仲が悪いとかいうレベルでなく、上司や同僚の人格が犯罪者レベルの時です。
いわゆる、ハラスメントやいじめをされているような場合です。
話し合ったり、人事や上層部に相談して改善できないレベルと判断した場合、これはもう辞めた方がいいです。
仕事が全く合わない
判断には注意が必要ですが、やはり業務内容が苦痛すぎて、心身を壊すレベルなら辞めるべきです。
ただし注意が必要、というのは「ただ辛いだけ」という場合もあるからです。
まだ慣れない仕事や、責任が大きい仕事、難易度が高い仕事は、そりゃあ簡単ではありません。
ですから、ある程度辛い部分があるのは当たり前です。
ただ、やはり適正というものは確かに存在するので、じんましんレベルで合わない仕事、まったく能力が発揮できないものは辞めるべきでしょう。
どうしてもチャレンジしたいことがある
これは絶対に人生においてチャレンジしておかないと後悔するぜ!と思うものが見つかったら、辞めてチャレンジするべきだと思います。
ただし、即会社を辞めなくても、ある程度平行してできるはずなので、すぐに辞めるという判断はしないほうがいいです。
長い間なんとなく辞めたいと思っている
何か、心に引っかかっている部分であったり、知らず知らずのうちに我慢して溜め込んでいるストレスがあるかもしれません。
そういった場合、一度その原因をよく掘り下げてみることをおすすめします。
具体的な方法は、紙に書き出すことです。
なぜ辞めたいと思うのか、どんな時にネガティブな感情を持つのか、ということを洗いざらい書き出します。
見える化することで、自分の本当の気持ちが見えてきます。
辞めた方がいいというのは、ゆっくりウツが進行している可能性があるからです。
なんとなく辞めたい、といったストレスが溜まっていくと、ある時プッツンしてしまうこともあります。
会社を辞めるべきではない場合

会社を辞めたいと思ったとしても、すぐ辞めるべきかと言ったらそうでない場合もあります。
近年の社会的な風潮として、会社に勤めていることは負け、みたいなのがありますが、あれは危険な考え方です。
納得いかなかったらすぐ辞めろ!好きなことをやれ!とばかり世間は言ってますが、無責任だと思います。
なぜなら、会社勤めが性分に合ってる人もいるからです。言ってみれば当たり前です。
ですから、会社を辞めたいと思っても、次のような場合は辞めない方がいいと言えます。
なんとなく仕事がつまらないから
それだけの理由で会社を辞めたいというなら、それはただの怠けである可能性があります。
なぜつまらないのか、もっと楽しくする方法はないのか、まだまだ努力する余地はあります。
具体的にやることが決まっていない
なんにも決まっていない状態で辞めると、ほぼ行き詰まります。
自分の場合はやることが決まっていて、辞める前から初めていましたが、それでもいざ辞めたらいろいろ迷いが出て、時間ばかり過ぎてしまう、というのを経験しました。
やることが何もない期間が長く続くと、いざ何かをやる時に復帰できなくなります。
職場の人が嫌いという理由
ハラスメントを受けて人事に相談してもどうしようもないなら話は別ですが、よほどでない限り、職場の人間関係は改善できます。
それはあなたに与えられた課題であり、乗り越えるべきものです。
ですから、ちょっと合わないくらいで、会社を辞めるという判断をするべきではありません。
辞めた後のことを何も準備していない
会社を辞めた後に何をするかがはっきり決まっていて、すぐに動き出す状態ができていないなら、まだ辞めるべきではありません。
大抵の人は、辞めたら時間に余裕ができるから、十分な時間がある、と思っていますが、実はそんなことはありません。
ほとんどの場合、だらだらと時間をすごして気がついたら1年過ぎてた、なんてことになります。
仕事をやりきっていない
これは大事なことですが、大抵の場合、もっといまの職場でできることはあります。
そして、とことんまでやり切らなければわからない楽しさがあったりもします。
なので、仕事が合わないとすぐに判断するのは危険なのです。
会社を辞めたいけど言えない時の対策

それでもやはり、辞めたいと思ったら辞めるべきなんですが、なかなか言えない場合はどうすればいいか、という話です。
私の場合、会社を辞める時なんのわだかまりもなく、円満に退職できました。
なので私のケースでお話しします。
周りの社員や同僚にそれとなく言っておく
突然言い出して気まずくなるのが嫌だったので、少しずつ周りの人に言っていました。
そうすると、勝手に上司の耳にも入ります。
それでしばらくたつと、あいつはそろそろ辞めるらしい、という風評が出来上がっています。
その頃に辞めたいんです、と言い出せば、「ああ、噂には聞いていたよ」となりますので、以外にもすんなり行きます。
辞めてどうするのか、はっきり言えるようにしておく
中途半端な理由で辞めたいと言っても、上司や会社は納得してくれません。
納得してもらえなければ、当然会社は説得してきますし、言えなければ言えないほどツッコまれます。
理由が中途半端なら、バカにされたり妬まれたりします。
なので、私の場合「ネットビジネス」でしたけど、はっきりと「チャレンジしてみたいんです!」と言ったら普通に納得してもらえました。
会社を辞めたいと言う前に考えるべきこと

「社畜」が負け組みたいな煽りがありますけど、私はまったくそうは思いません。
というか、そんな煽りに乗せられてはいけません。
実際に会社を辞める前の私も、そんな風潮に影響されて、会社なんか全てが悪だ!と思い込んでいました。
ですが、会社を辞めていろいろ学んできた結果、言うほど会社も悪いもんじゃないと再認識しました。(戻ろうとは一切思いませんが)
というのは、やはりちゃんと存続してきてる企業は、社内の仕組みも福利厚生もかなりしっかりしているからです。
それらの恩恵を無視してでも、手放しに「会社なんか辞めるべき」と言えるほど、独立は甘いものじゃありません。
ということで、会社を辞める前に考えておくべきことを3つ挙げます。
今の仕事を好きになる方法はないですか?
フリーになった今だからわかりますが、仕事って「自分事」にして当事者感覚でやって初めて、おもしろいと思えるんですよね。
だから、会社の仕事でも本気でそうやって取り組めば、おもしろくすることはぜんぜんできます。
ほとんどの人は、
「やりたいことが見つからない」のではなく、
「やっていることの良さを見ていない」
のです。
あなたがもし、まだ本気で今の仕事を好きになろうと努力していないなら、まだその時ではありません。
ちゃんと相談しましたか?
もし人間関係に不満があったなら、それを会社や上司に相談しましたか?
また、仕事が合わないと感じていたとしても、きちんと相談すれば別の部署に異動できることもぜんぜんあります。
というかちゃんと相談を受けてくれない会社なんてよっぽどヤバイですけどね。
まずは副業でできないですか?
会社を辞めて別のことをするにしても、いきなりデカイ投資をしてでっかく事業を立ち上げるとかやってはいけません。
失敗する可能性が高いし、リスクが大きいからです。
それよりも、会社を辞める前に副業として初めてみましょう。
どのみち、副業でも頑張れなかったら、会社を辞めてもがんばれません。それは私が実証済みです。
転職をする場合も、会社を辞めていない状態で転職活動しましょう。
どんな形であれ、安定収入があるからこそ、落ち着いて活動することができます。
まとめ
会社を辞めたいけど言えない、と言う気持ちはめちゃくちゃわかります。
私も、辞めたい気持ちはあっても、「言う」ということがプレッシャーで、なかなか言えなかったものです。
ですが、しっかりとやることが明確になり、自信を持って辞める理由が言えるようになれば、あとは決断するだけです。
会社を辞めるという判断を浅はかにするべきではないですが、それでも自分の人生を生きたい!あなたがそう思うなら、ほんとうに応援したいと思います。
THE BIBLE 〜会社を辞めたいけど言えない時 編〜
- 会社を辞める前に、今の仕事を好きになれないかもう一度努力してみてほしい
- 自分の意志をはっきりさせることで、ちゃんと言えるようになります

弥栄!