こんにち和。
あなたは他人との「価値観の違い」に悩むことはありますか?
心理学者のアドラーは、「人の悩みはすべて人間関係である」と言っています。
そして人間関係で揉める原因の多くは「価値観の違い」によるものです。
ということは「価値観の違い」の問題を解決できたら、あなたの悩みはほとんどなくなってしまうことになります。
今回は、多くの人が悩む「価値観の違い」について説明し、その対処法をお話していきます。
この記事を最後までしっかり読んで実践していただければ、あなたの悩みはほとんど解決できるはずです。
目次
そもそも「価値観の違い」って何?
「価値観の違い」とはよく言いますが、そもそもどういうことなのでしょう?
例えば仕事が第一優先で家のことを奥さんに一切まかせっきりの旦那さんと、毎日育児と家事ばかりで大変な思いをしている奥さんがいるご夫婦がいるとします。
奥さんからしてみれば旦那さんは家のことを全然構ってくれないように見えています。
なので奥さんから見たら旦那さんは「家庭が大切じゃない」という価値観を持ってると思い込んでいます。
しかし旦那さんとしては「もちろん家庭も大切で、それを維持するために仕事をしている」と思って働いています。
旦那さんにとっては家族のために働いているのです。
どちらも家庭は大切なのですがなぜかギャップが生じてしまい、トラブルが発生してしまうのです。
「価値観の違い」とは、「お互いの思いのすれ違い」だと言えます。
「価値観の違い」が起きる原因

ここで「価値観の違い」が起きる原因を考えてみましょう。
旦那さんにとっては家庭も仕事も大切ですが、家庭を守るためには仕事を優先しなければと考えています。
これは決して「家庭が不必要なもの」と思っているわけではありません。
旦那さんは家庭「も」大切なのです。
大切なのですが仕事も大切なので、どちらか選択しなければいけなくなったときに家庭ではなく仕事を優先して選択してしまうのです。
「価値観の違い」の原因は「価値観の優先順位の違い」なのです。
「価値観の優先順位の違い」は脳の構造によるもの

「価値観の優先順位の違い」はなぜ起きるのでしょう?
それは人間の脳の構造上発生してしまう、仕方のないものです。
人間は一度に一つのことしか行動できません。
なので脳は無意識に優先するものの順番を決めています。
この順番を決めておかないと、その都度考えなければいけないからです。
考えるということはカロリーを消費しますので、脳は疲れてしまいます。
ただでさえやることの多い現代人は日々の生活を過ごすだけで疲れていますので、脳はできるだけ楽をしたいのです。
次に何をするか瞬時に行動できるように、脳は無意識に価値観の優先順位を決めているのです。
「価値観の違い」はあって当然
人が生きていくうえで必要なものはたくさんあります。
お金、健康、家族、友人、自分のポリシー・・・
これらの価値観どれをとっても必要で、どれが欠けても幸せな人生は送れません。
これらすべてが揃っていてはじめて、幸せだと言えます。
しかし人間は無意識に価値観の優先順位を決めています。
ある人にとってはお金が最優先、別の人にとっては健康が最優先です。
でもお金が最優先の人にとっても健康は大切なもので、健康が最優先な人にとってもお金は必要なものです。
どの人にとっても大切なのですが、優先順位が違うだけなのです。
この「価値観の順位付け」は、その人の人格や育ってきた環境などで変化していきます。
同じ環境で育った兄弟ですら、違いが出てきます。
ですので自分と「価値観の優先順位」が全く100%同じという人は存在しません。
「価値観の違い」を認めてこそ成長がある

「価値観の違い」「価値観の優先順位の違い」はあって当然なのですが、人間視野が狭くなるとどうしても自分のことしか考えられません。
相手も自分と同じ「価値観の優先順位」を持っていて当然だと思い込んでしまいます。
すると相手とのギャップに不満を持つようになり、トラブルが発生してしまいます。
要するに自分の価値観を相手に押し付けようとしているのです。
でも考えてみてください、相手から価値観を押しつけられたら自分も嫌ですよね?
大切なのは相手と自分は違う考えを持っている、別人格の人間同士だと認識することです。
「価値観の順位の違い」は、どちらが正しいか間違っているかではなく、ただ単に順位付けの違いなのですから。
相手の価値観を受け入れた時に、人間は器が大きくなり成長します。
自分も正しい、相手も正しい、ただ順位付けが違うだけ。
こう考えてみれば、意見の対立も乗り越えられるのではないでしょうか。
「価値観の違い」まとめ
THE BIBLE 〜「価値観の違い」 編〜
- 「価値観の違い」は「価値観の優先順位の違い」
- 順位付けは人間の脳の構造によるもの
- 優先順位は人それぞれ違って当然
今回の記事はいかがでしたでしょうか。
人間関係の悩みで悩んでいる方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
ただし、「頭で理解できても実際はなかなか難しいな・・・」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
価値観の違いを受け入れるには人間的な成長が必要であり、それには「場」の存在が必要になってくるからです。
ダメだとわかっていても流されて元に戻ってしまうという場合は、流されない環境に身を置くことが必要なのです。
次のページではそういった流されない人間に成長できる「場」とはどういったものかをご紹介しています。
次のページ→ 自分と違う価値観を受け入れて成長できる「場」とは?