あなたは、神社やお寺にいったとき、おみくじを引きますか?
おみくじを引いた時って、吉が出るか凶が出るか、ちょっとドキドキ期待してしまいますよね。
私はなぜか、大吉がよく出るので勝負強い(!?)です。(大吉の時だけ覚えてるだけかも! 笑)
しかし、当然「凶」が出てしまう時もあります。そんなとき、何か悪いことが起きるんじゃないかと不安になってしまいませんか?
そんな不安にさせてまで、凶がある意味ってなんなのでしょうか?
ということで今回は、おみくじでの凶の意味と、凶を引いた時にどうするか、そもそもおみくじの正しい引き方、扱い方はどうなのか?というお話をしていきます。
目次
おみくじとはどういうものか?歴史と意味

おみくじの凶がどんな意味なのか?を正しく理解して、よりよくなっていくためには、まずおみくじがどんなものなのかを知る必要があります。
まず、ウィキペディア情報ですが
古代においては国の祭政に関する重要な事項や後継者を選ぶ際に神の意志を占うために籤引きをすることがあり、これが現在の神籤の起源とされている。
多くの神社仏閣でみられる現在のおみくじの原型は元三慈恵大師良源上人(912~985)の創始とされている。
現在の神籤は参詣者が個人の吉凶を佔うために行われるもので、これは鎌倉時代初期から行われるようになった。当時は自分で籤を用意するのが一般的であった。
戦国時代には、戦の日取りや戦い方を決める方法として用いられた例が九州地方に見られる
とのこと。
おみくじとは、「御神籤・御御籤・御仏籤」漢字でこのように書きます。
「みくじ」は。籤(くじ)に尊敬の接頭辞「み」をつけたものです。つまりクジを丁寧に言ったら「みくじ」となります。
さらに「御」をつけるので、クジをめっちゃ丁寧に言っただけということになります。
上の説明がちと難しいので要点だけまとめると、
- 国の重要な事項を決める際に、神の意志を占うために行われたもの。
- 鎌倉時代ごろに、個人の吉凶を占う意味で行われるようになった。
ということですね。
大事なのは、「神の意志を占うためのもの」つまりおみくじとは、
「神様からのアドバイスを授かる」ためのもの、ということができます。
おみくじでの「凶」の意味は?

多くのおみくじには、吉とか凶の表記と、メッセージが一言書かれています。
だいたいみんなおみくじを引くと、吉とか凶とかで一喜一憂するんですが、そこは実はあまり重要ではありません。
というかそもそも、おみくじとは「くじ」となってはいますが、「当たりくじ」的なものではないのです。
本来の意味は先ほどもあったとおり、「神様のアドバイスを頂くもの」なのです。
ですから、「吉」が出たからと言って幸運が訪れたわけではなく、当然「凶」が出ても不幸が起こるということではないのです。
吉とか凶も含めて、神様からのメッセージだと考えると、そこから何を読み取るか?ということの方がよっぽど大切です。
つまり、吉・凶はそれ自体で喜んだり残念がったりするものではないのです。
なので、もし凶が出たとしても、感じるままに意味を解釈していいのです。
例えば
- 浮かれているとアブナイぞ。気を引きしめろ
- 今は流れがよくないけど、焦らず確実に前進する時だ
- 今が悪い時だから、ここから上がっていけるぞ!
とかっていう解釈ができますよね。
ですから、今のあなたの状態を振り返って、神様になんと言われているのか、読み取ろうとすることが大事なのです。
とはいえ、ほとんどの人が、おみくじを娯楽のようにとらえて、「大吉だやったー」とか「大凶だやべーー」などというくらいにしか扱っていませんね。
しかし、そのような引き方では、おみくじの本来の力は発揮されません。
おみくじの正しい引き方・扱い方
そこで、おみくじはどのように引くのが正しいか?という話です。
なんども言うように、おみくじは「神様のアドバイスを授かるもの」です。
ですから、まずは引くときの「心」のあり方が、最も重要なところです。いいかげんな気持ちで引いても、適切なアドバイスは受けられません。
例えば、あなたが尊敬する先生に教えを請うときのことを考えてください。
きちんと質問とか用意して、しっかり聞き逃さないようにメモを準備して、絶対に失礼の無いように向き合いませんでしょうか?
人間に対してはそうするのに、さらに上の存在である神様に対して、適当な心構えでよかろうはずもありませんよね。
そこで、おみくじを引く前にはしっかりと心を落ち着かせ、神前であいさつと感謝と誓いをしましょう。
そしてその上で、
「どうか今の私に必要なお言葉を授けてください。結果は全て神様にお任せします。」
と祈ってから引きます。
そうやって引いたおみくじは、必ずあなたに今必要な言葉となります。何も考えずに引けば、なんの意味もないおみくじとなります。
祈ってから引いたら、下の図の②のとこに書いてあるメッセージを読みましょう。

だいたいのおみくじは、このような構成でできています。
いちばん大事なのは、②の部分です。
①の吉とか凶とかの部分は、凶なら気を引き締め、吉ならさらに良き方を目指してがんばるぞ、というくらいでいいと思います。
またおみくじによっては古語っぽく書かれていて、曖昧にしか意味が取れないものもあります。そう言ったものは、むしろ曖昧さが大事で、今のあなたが感じるままに解釈してください。
身と心を整え、祈った上でひいたおみくじなら、②のメッセージは必ずあなたに必要な言葉となっています。
引いたおみくじはどうする?凶がでたら?

引いたおみくじは神様のメッセージですから、もちろんそのまま持ち帰って、アドバイスとしていつでも見返せるようにしてOKです。
おみくじの紙自体にご利益も邪気もありませんから、持っているだけで何か影響があるということはないです。
書いてあるメッセージをその場で覚えて理解してしまえば、無理に持ち帰る必要もないです。
その場合は、神様にしっかりと「アドバイスありがとうございます」という感謝を込めて、丁寧にあの結びつけるところに結んで帰りましょう。結ぶ場所が無い神社の場合は、そこらへんに捨てたり、木に縛ったりしないで、きとんと持ち帰ってください。
せっかくいただいた神様のお言葉ですから、ぞんざいに扱って良いとは言えません。
それでもやっぱり、凶の札を持っているのはちょっと、、、と思われる方は、普通にあの縛るとこに結んでおけばいいです。
ただし、繰り返しになりますが大事なのは吉凶ではなくメッセージなので、ちゃんとそのアドバイスを受け止めて、自分のあり方を考えることが大切です。
おみくじで凶がでたら、引き直しとかアリ?
ナシです。
引いても良いですが、意味ないです。
ここまでお読みいただいたあなたならお分かりだと思いますが、おみくじは宝くじではないので、それ自体に意味はないのです。
むしろ、一度いただいたアドバイスを全く聞いていないということになるので、そんな人がなんどもくじ引きしたところで真面目なメッセージをくれるはずはありません。
結論、大事なのはあなた自身の姿勢、教えを受ける態度であります。
まとめ
今回はおみくじの正しい引き方、凶の意味 についてでした。
おみくじを引くときもそうですが、神社への参拝で大切なのは、ビフォーアフターです。
つまり、行くまでの身と心の整え、そして行ったあとにどう改善するか、です。
誠実な態度で生きていて、真摯に受け止めるつもりでおみくじを引く人には、本当にぴったりなアドバイスが授けられるのです。
ですから、その意味でおみくじは引く人によって霊力が変わる魔法とでもいいましょうか。
ですから、凶が出たからと言って心配する意味はなく、あなたの生き方に生かしさえすればよいのです。
THE BIBLE 〜おみくじの凶が出たら?その意味は? 編〜
- おみくじは、神様からのアドバイスをいただくものです。
- 吉凶自体に意味はなく、大切なのはあなたのあり方であり、アドバイスをどう活かすかです。
ということで、今回も最後までありがとうございました。
おみくじであなたにとって最も大切な言葉が授けられますように、祈っております。弥栄!