あなたは、先延ばししてしまう癖はありませんか?
誰でも、「めんどくさい」「後でやろう」「どうしてもやる気が出ない・・」などと、やらなきゃいけないとわかっているのに先延ばししてしまった経験はあると思います。
先延ばしが癖になってしまうと、仕事でもなんでも、一向に目標に到達できない、ということになってしまいます。
ですから、先延ばし癖を直す方法を身につけることは、あなたの人生を大きく前進させることに直結するのです。
そこで今回は、先延ばし癖がついてしまう原因と、先延ばし癖を治す8つの方法についてみていきましょう。
目次
先延ばし癖の原因
先延ばししてはいけない、とわかっているのも関わらず、なぜ人は先延ばしをしてしまうのでしょうか?
これを書いている私も、今までは先延ばし癖がひどかったせいで、仕事もいろいろうまくいかなかった面もあるとすら言えるくらいです。むしろ私こそ先延ばしマンです。
なので先延ばししてしまう人の気持ちはすごいわかるんですが、それだけに先延ばし癖がある人は、それを治すために対策が必要なのです。
そこでまずは、先延ばしをしてしまう原因をあげてみましょう。
原因1:ストレスから逃避したい心理
先延ばししてしまうタスクは、ほとんどが何かしらのストレスを感じるものです。
例えば、
- 内容が難しい
- 非常に手間がかかる
- 頭をかなりつかう
- 体力の消耗が激しい
- 心的ストレスが大きい
- プレッシャーが大きい
このようなタスクの場合です。
具体的には、クレーム対応や作文の宿題などです。
私は飲食店時代、クレーム対応が非常にストレスでした。(まあ好む人はいないと思いますが)
なので、クレーム処理は絶対に先延ばしにしてはいけない案件にも関わらず、それでも先延ばしにしてお客様を大激怒させたこともあります。
これほど、ストレスから逃避したい人間のストレスは強いということです。
原因2:恐怖や不安による
これからやらなければいけないタスクに対し、不安や恐怖心があることも、先延ばしの原因です。
人は、誰でも恐怖から逃れたいものです。
ですから、やろうとしていることに対して、または想定される結果に対して恐怖があると、取り掛かることができなくなってしまうのです。
例えば、失敗した時の恐怖を考えてしまうことがよくあります。
好きな人に告白するときなんかはそうですよね。まだフラれるかわからない段階で、「フラれた時の恐怖」を連想してしまう。
だから、先延ばしにしてしまうんですね。
原因3:完璧主義と自分を許せないこと
真面目で完璧主義の人は、先延ばしにしてしまう癖のつく人が多いです。
完璧にできないといけない、という思いがあると、どうしてもそのタスクにかけるエネルギーは大きくなります。
ですから、精神的に負担がかかるのです。
その負担がストレスとなり、結果的に逃避行動へと走ってしまうのです。
また、完璧主義の人は、完璧にできない自分をなかなか許すことができない、といった面もあります。
中途半端にタスクをこなすことができないのです。
中途半端であることもまた、そんな自分を許すことができませんので、動き出すまでに強い決心を必要としてしまうわけです。
先延ばし癖を治す8つの方法

このように、先延ばし癖がある人の原因は、ストレスから逃れたい、不完全を受け入れられない、という心理からだとわかりました。
こういった心理は誰にでもあります。
そこでどうやって、先延ばし癖を治すか?ですが、これは精神力に頼ってはいけないということです。
なぜかというと、このようにストレスからの逃避という心理は誰でも生じるものであり、その度に戦わなくてはいけないからです。
それでは精神的に負担が大きいので、工夫して具体的な行動を変えることが必要となるのです。
その具体的な方法をみていきます。
とりあえず3分でもいいからやってみる
3分でも5分でもいいんですが、とにかくほとんど負担にならないくらいの量でいいから動き出すということです。
とにかく3分だけ我慢したら、あとはもうやめてもいい。やめたとしても、自分をゆるす。また気が向いたら、もう一回3分やってみればいい。
こんな感じです。
やってみるとわかりますが、ちょっとだけでも始めると、おそらく気がついたら3分を超えることが多いと思います。
これは【作業興奮】と言いまして、脳科学で証明されていることです。
やるべきことを紙に書き出してみる
気分が重くなるのは、「何かはっきりしないけど、やることがたくさんある気がする」という時になることが多いです。
なんとなく億劫、ダルいというやつですね。
これは私もよくなります。そんな時は、頭の中がごちゃごちゃしていて、やるべきことが明確になっていないのです。
これをとりあえず紙に書くことで頭が整理されます。そして整理してみると、意外とそこまでタスクが多いわけでもないことに気がつきます。
目標を細かく区切る
ストレスを感じて先延ばしにしてしまうのは、タスクがとても大きな作業だと感じているためです。
労力を使う大きな仕事に向かうということは、いきなりエベレストの麓に立って、頂上を目指すようなものです。
当然ゴール地点は見えませんから、これから直面するであろう困難から逃れたくなってしまうのです。
そこで、目標地点を見える範囲でこまかくしてみましょう。
ひとつの仕事を一つではなく、複数の細かい作業の集まりと考えるのです。
タスクを中途半端にしておく
人は中途半端になっていることが気になるものです。
これはツァイガルニク効果と言いまして、これは達成できなかったことや中断していることの方が、完了したものよりも覚えている、ということです。
ドラマとかの続きが気になるのはこのためで、タスクに関しても、中途半端なものは気になっています。
これを逆に利用し、作業を常に中途半端にしておく、というテクニックです。
翌日の作業も、やることがわかっているので、すぐ取り掛かることができます。作業興奮と組み合わせて使うこともできるワザです。
恐怖を冷静に見つめてみる
先延ばしの癖がある原因で、恐怖から逃れたいから、というのがありました。
しかし、その恐怖というのは、実際には起きていないことです。
つまり、恐怖は自分の中で勝手に増幅している可能性があるわけです。
そこで、今一度、「何に恐怖を感じているのか?」を冷静に見つめてみましょう。
例えば先ほどの告白のくだりならば、「フラれる」ことが恐怖なわけですね。
しかし仮にフラれたとして、だからどうなるというのでしょう?死ぬわけでもなければ、怪我をするわけでもありませんね。
つまり、別になにも変わらないのです。そう捉えると、先延ばしにする意味もあまりないということがわかります。
今からやること以外考えない
先延ばしにしてしまう癖や、ただなんとなくYouTubeを見てしまう場合の多くは、意識が分散しているということも大きな原因の一つです。
いざやっとやり始めても、別のことが気になってしまい、グーグルを開いてしまうとか。
また今やってるのと別の仕事に手を出すと、あれこれやっているようで一向に進んでいない、という現象がおきます。
これは他のことに意識を奪われているからであって、思考を向けるだけでエネルギーはどんどん失われていきます。
適度に強制的にする
先延ばししてしまう癖は、必ずやらなければいけないことですら起きます。
ですから、必ずしもやらなくてもいいことであれば、なおさら先延ばししやすくなるのです。
そこで、強制的にやらないといけない状況を作り出します。
例えば単純な話、人に「やる」と宣言するとか、自らノルマにするとかです。
ただ、きつすぎるノルマにすると、今度はそれがストレスになり、逆に先延ばし癖を助長することになりかねませんので、適度なくらいがよいでしょう。
頭は使わず手だけ動かす
ストレスに感じるのも、恐怖を感じるのも、頭であれこれ考えるからです。
また、考えることはとてもエネルギーを使うので、よく考えて行動しようとするとストレスがかかり、先延ばししてしまうのです。
そこで、とにかくまずは頭を使わずに、手だけ動かしましょう。考える必要がない作業からでいいです。
てを動かしているうちに、やる気が出てくることはよくあります。
まとめ

さて、先延ばし癖がつく原因と、治す方法についてみてきました。
先延ばし癖がついてしまうのは、ストレスや恐怖からの逃避、完璧主義によって逆に自分を許せないことが原因でした。
なので、先延ばし癖を治すには、精神力や意志に頼るのでなく、行動を変えることと少し考え方を変えることが必要なのです。
THE BIBLE 〜先延ばし癖を治す方法 編〜
- 先延ばし癖は、ストレスからの逃避行動であることが多い
- 精神力ではなく、行動と考え方を変えることで、治すことができます。
先延ばししたい心理は誰にでも起きることです。
なので、あなたが怠けているとか、弱いとかいうことではありません。
行動や考えを工夫して、どんどん行動できるようになっていきましょう。弥栄