こんにち和。
あなたは「悟る」という言葉を聞いて、どんなイメージを持っていますか?
何か物事に動じず達観している状態だとか、偉いお坊さんのようなイメージを持つ人が多いかもしれませんね。
もしかしたら普通の人には耐えられないような修行を長年積んだ人が、やっとの思いで悟りの境地を開き、幸せになれる・・・みたいなイメージがあるかもしれません。
私自身も昔は「悟る」という言葉にはそんな印象を持っていました。
しかし本当の意味を知りたくて知り合いのお坊さんに聞いたときに、解脱(げだつ)とか神の領域とか、そういう大それたようなことではないと教えてもらい、拍子抜けした覚えがあります。
今回はそんな「悟る」ということについて、私が教えていただいたことや体験して学んだことをお話しようと思います。
オンラインサロンIYASAKA立ち上げ時運営メンバー。
その人の「魂からやりたいこと」を一緒に探して引き出す天職支援コンサルタントとして活動中。
認知心理学をベースにして一人ひとりと丁寧に向き合うカウンセリング手法は、多くのクライアントから信頼を得ている。
「悟る」の辞書的な意味

まだ私が自分の軸がなくフラフラしていた時代、「人の幸せ」について考えることがよくありました。
それで「悟れば人は幸せになれるんじゃないか?」と思うようになり、まず「悟る」とはどういうことなんだろう?と「悟る」の意味を調べ始めました。
まず辞書的な意味を知らべてみますと、
悟る
1 物事の真の意味を知る。はっきりと理解する。
2 隠されているもの、また自分の運命などについて、それと気づく。感づく。察知する。
3 仏語。迷い・煩悩(ぼんのう)を去って生死を超えた永遠の真理を会得する。悟りを開く。
出典:デジタル大辞泉
とあります。
正直わかるような、わからないような・・・
他にも「悟る」を検索しても、「生きることを実感すること」だとか、「心を平穏に保つこと」だとか、かなり抽象的でわかりにくいことが書いてあります。
いまいちピンとこなかった私は、当時ご縁があって顔見知りだったお坊さんのところへ直接「悟る」の意味を聞きに行きました。
お坊さんが言っていた「悟る」の本当の意味

「悟る」の意味が知りたかった私は、知り合いのお坊さんのところへ意味を尋ねにいきました。
そうするとお坊さんはこう教えてくれました。
「悟る」とは気付く、という意味です。
例えば「このガラスのコップが丸い」と気が付いたら、それが悟ったということです。

なんじゃそりゃ???と正直思いましたが、そういうことなのだそうです。
その後お坊さんは、こうも教えてくれました。
「悟る」とはそんなに難しいことではなく、誰にでもできることなんです。
私は拍子抜けしましたが、よくよく考えたらなるほどなと思いました。
確かに今まで気付かなかったことに気付けるようになるのは素晴らしいことです。
常に新しい視点を獲得し続けることは、人間の大成長に繋がります。
お坊さんの説明で私は大納得しました。
そしてその日は何かに目覚めたような気分になって、お寺をあとにしました。
悟ると人はどうなる?
「悟る」という言葉の意味を知った私は、「これで人生変わるぞ」とワクワクしながら日々を過ごしました。
いろんな物事をそれまでとは違った視点で見るようになり、たくさんの気付きを得てたくさん悟ってきました。
・・・しかし私の生活に大きな変化は起こりませんでした。
私は「悟る」ことができれば一気に人生が開けると思っていました。
しかし全然そんなことはなく、どれだけ悟っても何も変わりませんでした。
そうなんです、実のところ人は何かを悟ったところで何も変わらないのです!
このことを私が悟るのは、これからまだ何年も後のことでした笑
悟った人は幸せになれるのか?

どうして私はいろんな物事を悟れるようになっても人生が変わらなかったのでしょうか?
それは実際に行動していなかったからです。
「悟る」というのは確かに思考の刺激があり、これで何か人生が変わったような錯覚を覚えます。
しかし現実を作るのは実際の行動によってのみです。
頭で新たな視点を得たとしても、行動が変わらなかったら何も変わらないのです。
獲得した悟りを、実際の行動に活かしてこそ幸せになれるのです。
極端な話、「人生を幸せにする極意」を悟ったとしても、それを実際に行動できなければ幸せにはなれず意味がないのです。
ここに気付かないと頭でっかちになってしまい、単なる知識オタクで終わってしまうのです。
「悟る」こと自体が目的になってしまわないように気をつけなければならないのです。
「悟る」ことを目的にすると陥る罠

以前の私はハッキリ言って「ノウハウコレクター」でした。
自己啓発本を読み漁り知識だけはどんどん仕入れていくのですが、それを実際に行動に移すことはしなかったのです。
知識さえ手に入れれば人生を変えられると思っていたからです。
そして一向に変わらない現実を変えようと、更に新しい知識を探し求めるのです。
「悟る」ことだけに注力してしまっている人も、同じことが言えます。
ある意味「悟り」のノウハウコレクターだと言えるのです。
何かを悟れば人生変わった気がしますし、賢くなったり偉くなった気がします。
しかしそれは自分の頭の中だけの世界であって、行動に落とし込めて初めて現実が変わることを忘れてはいけないのです。
「悟る」とは?:まとめ
THE BIBLE 〜「悟る」とは? 編〜
- 「悟る」とは気付くこと
- 誰でもいつでも「悟る」ことはできる
- 「悟る」こと自体を目的としてはいけない
- 大切なのは「悟る」ことより「行動」すること
今回の記事はいかがでしたでしょう?
もちろん「悟る」ことは悪いことではなく、素晴らしいことではあります。
しかしそれに偏り過ぎてしまうと、いつまでたっても幸せになれません。
実際に得た「悟り」を行動に移すことが大切なのです。
あなたがこれから幸せな人生を歩んでいきたいというのであれば、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日があなたにとって素敵な日となりますように。
弥栄ましませ。
次の記事
→ 自分の本質と向き合って才能を解放する方法とは?
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