あなたは、自分の性格を直したいと思ったことはありますか?
「自分の悪い性を直したい・・・」そんな思いがあると、自身も持てず辛いですよね。。
私も、昔はシャイでひねくれて、すぐ不貞腐れて、、っていう性格が嫌で直す方法はないかと考えていました。
しかし、そもそも性格が悪いとはどういうことでしょうか?
生まれつき性格が悪いのだとしたら、そんな差があってたまるかという感じではないですか?
ということで今回は、悪い性格を直す方法というか、そもそも性格は直すものなのかどうか?ということから考えてみたいと思います。
性格が悪いとはどういうことか?

結論から言うと、ちょっと異常な場合を除いて「性格が悪い」ということは無い、ということです。
なぜかというと、性格は善いか悪いかの二元論で説明できるほど単純ではないからです。
善い、悪いはあくまで、ある立場から見たときには悪く見えるよね、また別の立場から見たら善いとも言えるよね、ということなのです。
ヤフー知恵袋に次のような投稿がありました。以下引用です。
性格を直す方法
私はとても性格が悪いです。相手ではなく自分を優先して考えてしまうし、我が儘だし、怠け者だし、いつもいらいらしています。 八方美人だし、マイナス思考でもあります。
一般的に言う「悪い性格」全てに当てはまるかもしれません。
そして、自覚しているのに、直せないんです。行動してしまった後で、「ああ、またやっちゃった…」みたいな感じです。毎日、何度も後悔しています。
どうしたら直せますか?よく、性格は簡単に直らない、と言いますよね。もう無理なんでしょうか。
厳しいお言葉お願いします。
うーん、おっしゃってることはとてもわかります。
- 自分を優先してしまう
- わがまま
- 怠け者
- 八方美人
- イライラ
- マイナス思考
なるほど。でもこれって実は私にもめっちゃあてはまります。というか、誰にでもこういった面は少なからずあります。
この方、最後に「厳しいお言葉お願いします」と書いているあたり、だいぶセルフイメージが低くなっているなと感じます。
こんなふうに、自分の悪い面にばかり目がいってしまって、まるで悪の塊みたいに感じていますが、それはそう言う面しか見ていないだけです。
何が言いたいかと言うと、誰にでもこういったマイナスの面もあるし、プラスの面もあると言うことです。
ですから、性格そのものに良し悪しは存在せず、あくまでも捉えかたにすぎません。
性格が悪い状態とは、「陰」の面が強く出ているだけ

人間の性質というか性格は、全ての人に全ての要素が備わっています。
つまり、例えば「怠け者」の性質がゼロの人は存在しないということです。
本人が「自分は怠け者」だと感じている場合、その「怠け者」の性質を自分自身で強く感じているというだけです。
また、自分は「怠け者」だと感じていても、他人はぜんぜんそう思っていないということはよくあります。
本人が思う自分の性格と、他人から見る自分は違うのです。
例えば私だったら、「しっかりしてそう」と思われますが、ぜんぜんユルユルな人間です。笑
でですね、性格というのは、その各要素が出やすいかどうか、またその割合によって決まってきます。
そして各要素にはそれぞれ、「陰」の側面と「陽」の側面があります。
たとえば、さっきの知恵袋の人の例でいくと、「八方美人」という性質があります。
「八方美人」単体では、良いも悪いもありません。(本人が悪いものだ!と一元的に捉えることしかできてないんです)
「八方美人」の「陰」の面は、つまり悪い部分が強く出ると、
- 誰にでも良い顔をする
- 一方では人を悪く言うことになる
- 自分の意志がない
といった面が強調されます。
しかし、「陽」の面、つまり良い部分が強く出ると、
- 空気が読める
- 人の顔色が読める
- 気遣いができる
- 人を悪く言えない
ということができます。
陰か陽のどちらが強く出るかは本人次第で、本人がネガティブな感情の時は八方美人が悪い方向に出、ポジティブに使えばそれは良い面としてあらわれるのです。
ですから、「八方美人」が悪いものであると決めつけてしまうことが、実際に八方美人で悪者になってしまう原因なのです。
性格を直す方法

以上を踏まえて、性格を直す方法ですが、そもそも「直す」という表現自体が間違いであることはお分りいただけると思います。
直すのでなく、やるべきことは「自分を知る」ことと、「コントロールする」ことです。
つまり、まずは自分の性格として強く現れやすい性質は何なのか?そしてそれの「陰」が強くなるとどうなって、「陽」が強く出るとどうなるか?を理解することです。
そして、それがわかったら、「陰」が出ればマイナス面が目立ってしまいますから、なるべくそれを出さないようにコントロールするのです。
例を挙げて練習してみましょう。
では例えば「怠け者」の性質を考えてみましょうか。
「怠け者」の陰部分が強く出るとどうなるでしょうか?
- サボってしまう
- 先延ばししてしまう
- やるべきことをやらない
おそらくこんなことだろうと思います。
では、逆に「怠け者」がの陽の部分はなんでしょうか?
- ゆとりがある
- 余裕がある
- 落ち着いている
またなぜ怠けるのかといったら、それは防衛本能と考えることもできます。
ですし、よりラクをしたい、簡単にこなしたい、ということですから、こういった性質こそがイノベーションの元になったりもするわけです。
かつてフォードが大衆用の自動車をつくったとき、常識では「馬」でした。
でも真面目な人は、馬をいかに早く走らせるか?良い馬を育てるか?ということを考えていたわけです。
フォードに怠けグセがあったかはわわりませんが、もっと簡単に移動できるようにしたい、という発想がなければできなかったことです。
これは「怠け者」の性質の「陽」が出た例と考えてよいのではないでしょうか?
より便利にしたいと考える人間の性質は、怠ける心がなければ発達しなかったものです。
性格を直す方法:まとめ
ということで、まとめると
THE BIBLE 〜性格を直す方法 編〜
- 性格自体に良い、悪いはない
- 問題は捉え方次第
- 性格を変えたいならば、まずは自分の強く出る性質を知ること
- そして、陰を抑えて陽の部分を引き出すようにコントロールすること
この方法で性格を直すことができます。
正確には直すではなくて、伸ばす・抑えるですかね。
なのであなたの性質を必ずしも悪くとらえず、できるだけポジティブな面を引き出せるように工夫してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたの良いところがどんどん輝きますように!弥栄