



2021年の節分は2月2日です!
テレビやネットでも話題に上がることがあるので、1日ずれることを既に知っている方もいらっしゃると思います。
ただ、
- 節分には豆まきをする
- その年の吉報を向いて恵方巻を食べる
など、具体的な行動は知っていても、その背景を知る人は少ないのではないでしょうか?
今日は、日本人として知っておきたい節分について、また、翌日に迎える立春からの過ごし方のアドバイスも加えてお伝えしていきたいと思います。
・なぜ節分に鬼があらわれるのか分かる
・その年の恵方についての知識が深まる
・「どうしてそうするのか?」を知らない人にも説明してあげられる
・立春から意識しておきたいことが分かる
このような未来が得られます。
目次
節分は年に4回ある

節分は読んで字のごとく、「季節を分ける」もので、年に4回あります。
日本は春夏秋冬と4つの季節があり、それぞれ立春、立夏、立秋、立冬の前日を節分と言いますが、現在では一般的に立春の前日を代表して『節分』と呼んでいますね。
2021年の暦は
- 立春…2月3日 23:59分 315度
- 立夏…5月5日 15:47分 45度
- 立秋…8月7日 15:54分 135度
- 立冬…11月7日 13:59分 225度
となっています。時刻があるのは、それぞれの季節入りが地球から見た太陽の通り道の角度によって決まるからです。地球の軌道は楕円なので、例年同じ頃になりますが、全く同日になるとは限らないということです。
この中でも、2月3日の立春は冬から春になるポイントであることと、昔の暦で新年になるポイントと言われていますので、全体エネルギー、つまり「氣」が大きく変わります。
節分に鬼があらわれるのはなぜ?

節分では、『鬼に豆を投げて悪いものを退治し、福を呼び込む』ことを行いますが、これは厄落としをしています。
恵方巻はその年の吉報を向いて食べますが、恵方は1年ごとで変わるため、歳徳神という神様が移動を行います。
歳徳神が1年間在位していた方角から別の方角に移動する際に、今までとは違う大気の流れ、時空の流れが起こり、この世とあの世の境が曖昧になり、良いものも悪いものがないまぜになって、”鬼があらわれる”という現象につながります。
また、鬼がいる方角は鬼門と言って、丑寅(うしとら)の方角ですので、鬼が牛の角に虎のパンツをはいていますよね(笑)
これは、人々が目に見えないものをイメージしやすくするためにそのような形にしたとも言えますが、要するに、この時期は目に見えない魔物や厄が多くあらわれると経験上分かっていたのでしょう。そして、それを”豆を投げる”という行為でしっかりと厄を払ったという意識を残すためだとも考えられますね。
豆を投げるのはどうして?

実は、鬼に豆を投げる所以はよくわかっていません。
- 豆には鬼毒を殺す効用があると中国の書物に書いてあった
- 「魔」を「滅」する → 魔滅(まめ)→豆に転じた
- 豆を含む五穀はパワーが宿るとされていた
- 栽培しているところが多く、手に入りやすかった
など所説あります。
旧暦の大晦日に鬼を門の外に追いやるという追儺(ついな・おにやらい)という行事があったのですが、そのときには、桃や葦の弓と矢と使っていたそうです。この追儺は現在の節分の豆まきの原型とも言われますが、桃や葦から豆に変わったのはどうしてなのか?は推測の範囲になります。
前述したように、厄を払うことを見える化するために、人々が手に入れやすかった為ではないかな?と個人的には思っています。
福は内、鬼も内
一般的には「鬼は外、福は内」という掛け声で豆をまきますが、場所によっては、「福は内、鬼も内」とするところもあるようです。
名前や地名に「鬼」がつく方々、鬼が改心して弟子となった伝説がある場所などが挙げられます。
また、現在の渡辺姓の始祖となった”渡辺綱(わたなべのつな)”は、鬼退治で有名ですが、鬼の方が恐れて近寄らないことから、『全国の渡辺さんは、豆まきをしなくて良い』というお話もあります、面白いですね(^^♪
渡辺綱の生地についてのページ↓↓
https://www.ensenji.or.jp/blog/1157/
恵方について

2021年の恵方は南南東となります。普段、方角を意識することは少ないですが、この時ばかりは気になりますよね。
前述しましたが、恵方とはその年に歳徳神が在位する方角となります。これは、十干によって決まっており、2021年は辛丑の年なので、南南東となります。
普段私たちが使っている十二支は、
ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・いい
の12種類ですが、昔はその前に
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
という10種類の数つけて年を表していました。
12と10で表す年の組み合わせが60年で一巡するので、60歳で生まれた年と同じ年に戻り、還暦というお祝いをしますね。
普段はあまり耳慣れない言葉ですが、歴史でも、戊辰戦争、辛亥革命とか習いましたよね。出来事が起こった年をそのまま戦争や革命の名となっています。
話を戻しますが、十干によって恵方が決まるということで、
甲/己▶「東北東」 乙/庚▶「西南西」
丙/戊/辛/癸▶「南南東」 丁/壬「北北西」
と決まっています。
今後数年の恵方は、
- 2021年 令和4年【辛丑】…南南東
- 2022年 令和5年【壬寅】…北北西
- 2023年 令和6年【癸卯】…南南東
- 2024年 令和7年【甲辰】…東北東
- 2025年 令和8年【乙巳】…西南西
となります。なんだか未来を予知した気分になりますが、今後ずっと決まっていることなんですね(笑)
節分で厄を払ったら立春から何を意識して過ごせば良い?

さて、節分で豆まきをして厄を払い、恵方を向いて恵方巻を食べたら…終了!でも良いのですが、大切なことは、『立春から氣が変わる』ということです。
具体的には、『辛丑(かのとうし)』を意識した過ごし方をすると良いと思います。
辛(かのと)とは?
十干の8番目の干支で、植物の生長に例えると、
- 果実が熟し、地に落ちる
- 植物が枯れる時期
と言われます。
しかし、それは単なる衰退や終わりを表しているのではありません。
種子からはじまり、結実する果実までの流れから、再び土に種を落とすことで、世代交代を伴う次の周期への準備となっています。
また、漢字の読みとして、「つらい」「からい」「シン」と読みますが、
“(辛い)痛みを伴う幕引きから、次の世代(シン)への種まき”とも言えるでしょう。
陰陽五行のエネルギーで例えると…
十干に陰陽五行を当てはめて、木・火・土・金・水と陰陽で、世界のエネルギーを表します。
「辛」は木火土金水の中でも『金』の陰エネルギーで、宝石という風に言われます。
土中から掘り出した時には原石でも、磨くほどに光を放ちます。
陰エネルギーなので、外向きよりは内に向く性質ですので、目に見えないもの・精神性を掘り下げたり磨いていくにはピッタリ!となります。
丑とは?
きびきびと動き回る昨年のねずみに対して、うしはどっしりと構える姿勢が適しています。
また、牛は歩みが遅いので、辛抱強く続けることや、結果に向かうための準備が大切です。
十二支を決める際に牛が一番最初にスタートしたというのを聞いたことがあるでしょうか?
牛歩だからこそ、確実にゴールにたどり着くまでの準備がとても大切になってきます。
まとめ
以上のことから、節分では厄払いを意識して、翌日の立春からは『辛丑』のエネルギーを意識するのが開運ポイントとなります。
丑の性質から、辛抱強く、ゆっくり着実に準備すること。
辛のエネルギーから、自己研鑽と世代交代を伴う次の周期への準備すること。
が大切だと思います。今年は焦らず、丑のようにどっしりと構え、自己研鑽に励み、少しずつ着実に行動することがよさそうですね。
そして、『準備をいつも以上に入念に』を心掛ければ、2021年のエネルギーに乗っていけると思います。立春からの切り替えポイントから是非意識してみてください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました(^^♪
