こんにち和。
あなたは「役割」と「役目」ということについて深く考えたことはありますか?
私は昔から常にその時その時の仕事に不満を持っていました。
「自分は本当はこんな仕事をしているような人間じゃない」
「もっと自分に相応しい仕事があるんじゃないか?」
「自分の才能や能力を発揮できる別の仕事を探すべきだ」
などと痛いことを考え、職業を変えたり不満を押さえつけて仕事を続けたりしていました。
自分に与えられた、自分にしかできない「役目」や「役割」がどこかにあるんじゃないかと探し続けていたのです。
でもこんな考え方ではいつまでたっても人生は上向かず、苦しい時間だけが過ぎていきました。
しかしある時「役割」と「役目」に対してのハッキリとした違い、定義を知ってから、仕事に対する向き合い方が変わりました。
なぜ今まで自分が苦しんでいたかが腑に落ちて分かるようになり、それから人生が上向き始めました。
今回は自分の仕事に不満があり苦しんでいる方へ向けて、「役割」と「役目」の違いについてお話してみようと思います。
オンラインサロンIYASAKA立ち上げ時運営メンバー。
その人の「魂からやりたいこと」を一緒に探して引き出す天職支援コンサルタントとして活動中。
認知心理学をベースにして一人ひとりと丁寧に向き合うカウンセリング手法は、多くのクライアントから信頼を得ている。
目次
「役割」と「役目」の違いがわからない!

よく「自分に与えられたお役目」だとか「自分にしかできない役割」といったことを言われますが、そもそも「役割」と「役目」の違いとは何なのでしょう?
辞書で調べてみても、
役割
役目をそれぞれの人に割り当てること。また、割り当てられた役目。役目
役として果たさねばならないつとめ。役割。出典:大辞林 第三版
とあります。
役割を調べれば役目と言っていますし、役目を調べれば役割と説明しています。
私もこの違いがわからずにあやふやなまま一緒くたに考えていました。
なんとなく「とにかくどちらも自分の仕事だ」くらいのイメージしか持っていませんでしたし、世の中の多くの人も同じようなものだと思います。
「役割」と「役目」は大きく違う

私自身も「役割」と「役目」の違いをハッキリと認識できずになんとなくで過ごしていたのですが、ある時こういう考え方を目にしました。
役割・・・頼まれた仕事。与えられた仕事。(具体的)
役目・・・自分で決めたお役。「私はこういう存在です」と決めたもの。(抽象的)
私はこれを知ったときに、「だから自分は今まで上手く行かなかったんだ!」と衝撃を受けました。
もう少し具体的に説明すると、「役割」は目の前の仕事になります。
例えばあなたがコンビニでバイトをしているなら、それがあなたの「役割」になります。
コンビニのバイトの仕事を一生懸命こなすことがあなたの「役割」です。
そして「役目」というものは「自分はこうありたい」と自分で決めた理想像です。
これも例えば「とにかく目の前の仕事を丁寧にこなす」と自分の中での理想像を決めたとします。
これが「役目」になります。
そうすると、「いつも仕事が丁寧なコンビニのバイト」になり、それに徹することが「役割」「役目」を全うする、ということになります。
「役割」は与えられるもの、「役目」は自分で決めるものなのです。
人は「役割」を求めるから苦しくなる

私が仕事に対して不満を持って苦しんでいたころ、周りから与えられる「役割」の方を自分で決めようとしていました。
頼まれたことを「自分の仕事じゃない」といって不満に感じていたからです。
そのくせ自分で決めるべき「役目」については真剣に考えてきませんでした。
しかしこれではどう考えても人生が上手くいくはずないですよね。
まず自分に与えられた仕事を全うしていくと、自然に次のステージが見えてくるのですから。
人生のステージが上がる仕組みを解説した記事
クリック→人生が変わる転機が来たとき、チャンスを確実に掴むには?
与えられた仕事における課題に取り組んでいないのに、上のステージに上がれることはないのです。
自分で決めるべきは「役割」ではなく「役目」になります。
目の前に来た「役割」は、とにかく全力で全うすることが大切なのです。
「役割」は一つではない
目の前の「役割」に徹することが大切だとお話しましたが、「役割」は複数の使い分けが必要になります。
一人の人間に対して「役割」はいくつもあるのです。
時と場合、環境によって与えられる「役割」が変わってきます。
会社に行けば会社での「役割」、家に帰れば家での「役割」、地域コミュニティの中でも「役割」があり、それぞれ求められる仕事が違うかと思います。
そしてこの別々の「役割」を混同してしまうと失敗の元になります。
会社では威厳を持って部下を指導する役割が与えられていたとしても、その感覚を同じように家庭に持ち込んでは衝突が起きてしまいますし、地域コミュニティなどでも人間関係がこじれてしまうかもしれません。
その場その場で「自分には何が求められているのか?」という視点が必要になってきます。
「役目」を決めれば「役割」は何でもよくなる

私は間違って「役割」の方を自分で決めようとしていました。
ですがそうではなく、「役目」を決めなければいけなかったのです。
「役目」を自分で決めると「役割」はなんでもよくなります。
例えば先ほどのコンビニのバイトの場合ですと、「役目」として「とにかく目の前の仕事を丁寧にこなす」と決めていますので、これは別にコンビニのバイトでなくても良いわけです。
別のバイトでも、どんな会社でも、なんなら仕事だけじゃなく家庭や趣味や生き方に通じてくる話です。
「役目」は「役割」と違って抽象的なので、自分の人生観に沿って決めていけば良いと思います。
そして「役目」を自分で決めてみると、相当エネルギーが上がって人生が激変していくことでしょう。
「役割」と「役目」まとめ
THE BIBLE 〜「役割」と「役目」 編〜
- 「役割」とは頼まれた仕事。与えられた仕事。(具体的)
- 「役目」とは自分で決めたお役。「私はこういう存在です」と決めたもの。(抽象的)
- 「役割」を求めると苦しくなる、目の前に来た「役割」を全うすることが大切
- 「役目」を自分で決めると意識が上がる
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
私自身、自分のやるべきことがわからずに迷走して苦しんでいた時期が長くありました。
それは完全に「役割」と「役目」の認識を取り違えていたからです。
もしもあなたが過去の私と同じように目の前の仕事に不満を持って過ごしているなら、今回の記事を参考にして「役割」と「役目」について、改めて考えてみてください。
そして自分に与えられた「役割」を全うして、人生のステージを上げていきましょう。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
弥栄ましませ。